大好きなおかずの代名詞として、かぼちゃの煮物が超人気ですがその理由は日本の伝統的歴史にあることをご存知でしょうか。
かぼちゃというと「なんきん」という名前で親しまれている通り、その甘さや旨味のとりこになる人もたくさんいます。
では、そんなかぼちゃの煮物料理の人気の理由について、これから徹底的にご紹介してみようと思います。
目次
かぼちゃの煮物は南瓜の甘さを生かせる料理として人気
かぼちゃの煮物が人気な理由として、かぼちゃそのものの味や風味を好む人が多いという点が挙げられます。
カボチャの銘柄や産地による違いはあるものの、ほんのりとした甘みを持っていて加熱すると独特のホクホクとした食感が楽しめるかぼちゃは世界的に人気の食材です。
その持ち味を生かして食べられる料理がかぼちゃの煮物であり、日本では出汁と醤油、塩、砂糖、みりんという基本的な調味料だけで仕上げられています。
かぼちゃの食材が持つ甘みを十分に引き出しつつ、出汁の旨味も追加することで誰もに親しまれる一品になっているのがかぼちゃの煮物なのです。
また、日本ではカボチャの煮物が「風邪をひきにくくする食べ物」として、古くから伝統的な文化があるのもかぼちゃの煮物が人気の理由ですね。
日本にはこのようなカボチャの食文化があるため、かぼちゃに触れる食生活が多くなっています。
かぼちゃの煮物が伝統食として重宝されてきた歴史
先ほどの述べましたが、かぼちゃの煮物が多くの家庭で親しまれている一番の理由は、カボチャの煮物が伝統食としての歴史を持っていることも挙げられます。
日本には、冬至にかぼちゃを食べるという伝統的な習慣があり、寒い季節を乗り越える上で体力を増強しつつ風邪の予防や脳卒中の予防に有用な食べ物としてカボチャは重宝されてきました。
また、カボチャは長寿や厄除けにも良いとされているため、冬至にかぼちゃをたくさん食べて元気に生きていけるようにしようという考え方が日本では浸透しています。
冬の寒い日に食べられるかぼちゃの料理として最適な料理が煮物であり、日本の家庭でかぼちゃの煮物が親しまれるようになった経緯として納得できるものでしょう。
基本的にカボチャは夏に旬を迎える野菜ですが、昔はどうして日本では冬至という寒い季節にカボチャを健康料理として食していたのかをご存知でしょうか。
昔は今現在の日本のように電化製品なども普及しておらず、冷蔵庫が無い家庭もあり、その状態で長期保存に向いているカボチャが当時の健康的な料理に活用されました。
かつては夏に収穫して冬まで保存できていたカボチャをつかって、冬至の料理の素材として利用され、主にかぼちゃの煮物が家庭料理としても人気でありました。
まさに冷蔵庫も普及していない時代には、長期保存に適しておりそれでいえ栄養分も豊富なかぼちゃは最適な食材ですね。
かぼちゃの煮物人気はカット売りが普及したため
多くの人にかぼちゃを煮物の人気がある理由として、調理方法の特徴も関連しています。
かぼちゃは最近では小さなものや四分の一カットのものも簡単にスーパーやデパートで手に入るようになりましたが、もともとは丸ごと手に入れて調理することが一般的でした。
丸々の状態と違って、一度カボチャを切ってしまうとあまり日持ちしないことから、保存性の良い形でまとめてかぼちゃを調理するのが望ましいと考えられます。
かぼちゃの煮物は、十分に大きな鍋があればかなりの量をまとめて作れる点で優れているのです。
冷蔵保存でも数日は食べられますが、毎日再加熱をしていれば一週間以上も美味しく食べられます。
再加熱する度に味も食感も変化していくため、ただ保存できるだけでなく、食事としての楽しみも広がるのが煮物にする方法なのです。
かぼちゃの煮物人気はカボチャが半年以上も保存できるため
かぼちゃそのものの食材の性質も、かぼちゃの煮物の人気に関係しています。
かぼちゃはもともと夏の作物ですが、皮に傷がついていない状態で丸ごと保存すれば常温で半年ほどはずっと取っておくことができるのが特徴です。
皮が付いている状態のかぼちゃ自体の保存性が高いことから、四季を問わずにいつでも煮物を作ることができます。
極端な話しでは、夏に収穫してハロウィンの時期まで様々な種類のかぼちゃを取っておくこともできるでしょう。
かぼちゃの保存しやすさは、家庭料理としてかぼちゃの煮物人気を定着させた理由として大きく影響しています。
たとえば、庭で複数の種類のカボチャを育てて、夏に収穫してから10月のハロウィンパーティーで楽しむという活用方法もあります。
まとめ
- かぼちゃの煮物が人気な理由は食材の甘さを引き立てれるため
- かぼちゃの煮物は日本の伝統文化であった
- かぼちゃの煮物人気が加速したのはカット売りの普及による
- かぼちゃの煮物が人気なのはカボチャ自体が半年以上も保存できるため
