ハロウィンの歴史って、日本と英語圏のアメリカでは全然違った広がり方をしているのをご存知でしょうか。ハロウィンといえば、大規模な仮装やコスプレをして町中が賑やかなお祭り騒ぎになるイメージがここ日本ではあるかと思います。
一方で、アメリカでももちろん仮装などをして賑やかにはありますが日本とは少しちがったハロウィン文化があります。それでは、ハロウィンの歴史を日本と英語圏のアメリカを詳しく調べてみて分かったことをご紹介していきたいと思います。
ハロウィンの歴史は古代ケルト人の祭りから
ハロウィンの歴史はとても古く、その歴史となるものは約2000年前、古代ケルト人が行っていた「サウィン祭」と呼ばれるお祭りまで溯ります。古代ケルト人は、かつて中央アジアからヨーロッパの広い地域で生活していた民族です。特に現在のアイルランドやスウェーデン、ノルウェーなどにその生活の痕跡が多く残されています。
古代ケルト人は、ドルイド教という宗教を崇拝していました。サウィン祭は、そのドルイド教の重要な祭事として行われていました。ケルト人たちにとっての1年の終わりは10月31日でした。秋から冬に季節が変わっていくこの時期には、死者の魂が現世に戻ってくると信じられました。その時に、死者と一緒に悪い精霊や悪魔がやってきて悪さをするとされ、それを防ぐために行われていた儀式が、サウィン祭です。
日本でいうところの、お盆や正月、さらに節分などが一つに纏まったようなお祭りでした。その後、急速に普及したキリスト教の文化に取り込まれて、現在のハロウィンの形態ができていきました。サウィン祭はイギリスの伝統的な祭りとして受け継がれ、やがて英語圏のアメリカに渡って日本にも伝わることになります。この流れがハロウィンの歴史の辿りとなっています。
日本に伝わったハロウィンの歴史
日本にハロウィンの行事が伝わった歴史は意外にとても最近で、1990年代になります。盛大にハロウィンイベントが盛り上がる日本なのですが、そのハロウィン上陸からそれほど年月が経過していません。ハロウィンが日本で大爆発した理由としては、海外からやってきたテーマパークなどのイベントによってハロウィンのイベントが広く知られるようになり、クリスマスやバレンタインと並ぶ恒例行事として普及してきました。
日本で行われるハロウィンイベントは、ヨーロッパ式ではなくてアメリカ式のものが伝わってきたため、「アメリカの文化」として認識されています。そのハロウィンの仕様も宗教儀式的なものではなく、カボチャを用いた料理や様々な仮装を楽しむ、イベント感覚として行われています。また、日本のハロウィンのベースは英語圏のアメリカですが、その発展と進化は日本独特なものとなっています。
アメリカで進化したハロウィンの歴史
イギリスで主流だったハロウィンは、移民たちの手によって18世紀から19世紀にかけて英語圏のアメリカに伝わっていき歴史があります。もともと、ハロウィンで使用するジャックオーランタンを作るための野菜はカブが主流でしたが、アメリカ大陸ではこの時期にカボチャが大量に収穫できることから、カブの代用としてカボチャを用いてお祭りを行うようになりました。
ハロウィンといえば、子供たちが悪魔やお化けに仮装して「トリック・オア・トリート!(お菓子をくれなきゃ、わる~いイタズラするぞぉ~!)」と言いながらお菓子を貰って近所を練り歩くのが有名ですが、この習慣が作られたのはアメリカに渡ってからとされています。アメリカの人々の陽気な遊び心が、ハロウィンを悪魔を祓うための神聖な儀式から、みんなで楽しめる賑やかなお祭りへと進化させていった歴史があります。
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